消費者展から早1か月以上過ぎてしまいました。
相変わらずの遅筆ぶり、ご容赦ください。
さて、消費者展展示のご紹介第三弾は、福島県浪江町町民の紺野さんです。
爆発した福島第一原子力発電所から10km圏内に位置する地域(請戸地区)もある浪江町。
事故後、避難生活を続け、本宮市総合体育館浪江町民仮設住宅に移り住んで、4年の年月が経ちました。
自宅に戻ることが許されない現実の中で、わずかに残ったつながりを持つ仮設住宅で生活しながら、仮設住宅の集会所の講習会でクラフトカゴ編みを習った紺野さんは、クラフトカゴ編みにすっかりはまったと言います。
始めたばかりとは思えないほどのクオリティーに、復興サポートのメンバーも、紺野さんのかごのファンになりました。
紺野さんのクラフトカゴは、はむら夏まつりやなどでも販売しています。
お客さんにも大好評です。
色とりどり、大小さまざまなカゴを穏やかな時間の中で編む紺野さん。
しかし、胸の内は決して穏やかとは言えません。
突然奪われた大切な故郷。
浪江町は過疎化が進む中、原発誘致に失敗したものの、独自の努力で村おこしをやってきました。
TOKIOの「DASH村」も浪江町の大自然の中に作られました。
B級グルメとして開発した「浪江やきそば」も名が知られ始めた頃、事故が起こりました。
現在も、町内の小・中・高校はすべて町外に臨時仮設校舎を設けているか、もしくは休校となっています。
豊かな山のある浪江町の半分以上が、「帰還困難区域」に指定されています。
町民向けの復興住宅も、郡山市や二本松市、いわき市など、浪江町外に建てられています。
紺野さんのかけがえのない人生を奪った原発事故。
私たちにできることは何か、諦めずに考え続けていきたいと改めて感じました。
一度、浪江町ホームページもご覧ください。
「浪江町」